モノに宿る「カタ」と「チ」

こんにちは。T.P.LABO竹内です。まずは、高松商業、小豆島高校の春のセンバツ出場おめでとうございます。高松商業は明治神宮野球大会で11月に全国制覇しているので期待大ですね。小豆島高校も21世紀枠での出場は春・夏通じて初めての甲子園です。香川県から2校出場は県民からしてみればすばらしいことだと思います。快挙です。ついでに二校で甲子園で決勝戦をしてさらなる歴史を刻んでほしいです。
さて、日本酒のメーカー様関係の仕事をレギュラーでさせていただいているのですが、日本酒はブームらしいですね。日本のみならずアメリカを中心にヨーロッパなどの外国でも人気らしいです。仕事柄気になるのはパッケージのデザイン。中でもお気に入りは「剣菱(ケンビシ)」です。江戸時代からほとんど変わらない剣菱酒造のロゴマークは上部は男性、下部は女性の象徴とされ、飲むことでめでたい兆しを感じ、さらにマークの霊気と酒魂によって衰えた勢いを盛り返し、奮起して家運繁昌をなすと言い伝えられているそうです。最近よくある、カッコウ付けたデザインにはない「意味」のあるカタチ。杉浦康平さんはカタチを「カタ」と「チ」に分けました。カタは「形(形代・形式)」や「象(象形・気象)」や「型(原型・字型)」、チは「イノチ(命)」や「チカラ(力)」、「ミズチ(螭)」。二つが組み合わさってカタチが誕生するのです。それらは人々を驚かし、鼓舞するマジカルでトリッキーなものだったはずです。世の中に氾濫するウェブのカット&ペーストや何となく感覚的なものの表現よりもこういった「意味」や「物語」の創作というものが重要なのではと思う今日このごろです。

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江戸時代からほとんど変わらないラベル

また会おう。Ziggy。

「2016年1月10日。グラムロックの帝王である、デビッド・ボウイが癌のため死去。」

「ジギー・スターダスト」を擦り切れるぐらい聴いておりましたT.P.laboの十河と申します。

デビッド・ボウイが亡くなった事で、直前に発表されたアルバム「★Black star」はCDアルバムチャート、iTunesダウンロードチャートの1位を独占したようです。今でこそ音楽をダウンロードして聴くことが当たり前になっておりますが、やはりCDを聴きながらブックレットを隅々まで見渡すことで、音楽だけでは伝わらない、アーティストやデザイナー達のアルバムに込めた想いを少しでも感じ取る事ができると思っております。

私の熱心なファンである皆様はご存知かと思いますが、そうなんです。世の中に存在する印刷物の中で、私が一番好きなのはCDのブックレットなのです。
ただ単純にブックレットのアートワークが好きなだけではございません。紙の種類であったり、特殊な加工をしていたりと、じっくり観察してみると中々に興味深い発見ができます。

そして今回は数あるCDアルバムの中から、私が印刷に深く興味を持つきっかけになったブックレットをご紹介いたします。

 

Before Today「A Celebration of an Ending」2004
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アメリカはカリフォルニア州サンディエゴ出身のアーティストです。現在は名前をPierce the veilに変えて活動しています。

piercetheveil.net/

このブックレットの魅力は、アーティスティックなアートワークはもちろんですが、何より折り加工が「階段折り」仕様になっている点です。
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CDのブックレットで使用される加工では、二つ折りや外三つ折り、中三つ折りが多くを占めています。
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階段折り加工の印刷物はデパートや展示会のパンフレットによく使われていますが、CDのブックレットに使われているものはほとんど見かけることがございません。アートワークだけではなく、印刷加工もあわせて表現するPete Chiltonを皆様ぜひ知っていただきたい。

http://peterchilton.com

CDが売れなくなってしまった時代だからこそ、音楽だけを楽しむのはもったいない。ブックレットと共にアーティストやデザイナー達の想いをくみ取ってみてはいかがだろうか。そして印刷という人間の叡智に興味を傾けてみてはどうだろうか。
つまるところ、ダウンロードじゃなくて、CD買いなさい!!でございます。お粗末様でした。

T.P.labo OPEN!

あけまして、おめでとうございます。T.P.LABOの竹内です。

ホームページやっとたちあがりましたね。とにかくほっとしました。さて、この「T.P.LABO」とはなんぞや?ということですけれど、正直はっきりした決まりはありません!(笑)(そんな自信満々に言われても…)とにかく「Taiyo Printing Laboratory」の略なのです。「太陽印刷研究所?」「太陽印刷の印刷研究所?」「太陽の印刷研究所?」日本語の言い回しによっては内容が変わってきます。

「いやよ、して」と「いや、よして」と句読点の位置によりまったく意味合いが変わるのと同じなのです(違うやろ!)それはそれとして、印刷というものはグーテンベルクの印刷術により今日の社会にもっとも影響を与えたもののひとつだと思いますが(それ以降人類は知識の巨人の肩に乗り時代を超え新たな高みを目指し続けている)だからこそ「印刷」というものにこだわろうということなのです。

特にT.P.LABOではオンデマンド印刷や孔版印刷で何ができるのかを軸にそれに付随するデザインのことやDTPの情報などを書き込んでいきたいと思います。

では2016年も良い年になるよう…。

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1568年に描かれた印刷所の様子。一時間に240枚を印刷することができた。