出版物の気になる動向

世間はもう、ゴールデンウィークです。正確には「大型連休」というらしいですが、(ゴールデンウィークは映画会社がつくった和製英語)休みを利用しての旅行や里帰りなど多いでしょうね。季節は初夏ですが春分と夏至の中間にあたる「立夏」です。年間通して過ごしやすい香川県でも特に気持ちのいい季節です。
さて、気になる印刷・紙媒体の動向ですが、2015年の出版物(書籍・雑誌合計)の推定販売金額は前年比5.3%減の1兆5220億円となりました。(出版科学研究所)中でも目立つのが雑誌市場の衰退で同8.4%減の7801億円になりました。特に週刊誌は同13.6%減の過去最大の落ち込みに。インターネットやスマートフォンの急速な普及で情報を得るスピードが格段に速くなり、速報性を重視した週刊誌はさらに厳しい状況になっています。書籍は1.7%減に止まり14年に対して小幅な落ち込みになりました。一番の原動力は又吉直樹氏の「火花」。累計240万部の大ヒットを記録し15年のミリオンセラーに。又吉氏つてに広がった文芸書もヒットするなど書籍全体の販売増にもつながりました。
対して、電子出版市場は1502億円の前年比31.3%増になりました。テキストものの「電子書籍」が同18.8%増の228億円、「電子コミック」が同30.3%増の1149億円、「電子雑誌」が同78.6%増の125億円となりました。電子コミックの売り上げが上がっているのはスマホの普及や日本ならではのコミック文化の影響もあるのでしょうが、電子の伸び率は非常に高いところをキープしています。また、米国においては「2015年までに電子書籍は印刷本を超える」と多くのアナリストが予言していましたが、現在ではデジタルの売上が急速に鈍化しているようです。電子書籍に飛びついた人の多くが紙の本に戻りつつあるというのです。しかし依然として上昇傾向にある電子書籍は「一時停止」しているに過ぎないのかもしれません。
竹内 http://www.taiyo-insatsu.co.jp/

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趣味指向はごっちゃに。

2016年もはや4月、弊社の桜も満開になりました。先日の「選抜高校野球大会」では高松商業が見事な古豪復活ぶりを見せ、準優勝に輝きました。球児たち、地元ではモテモテで大変なことになっているみたいですよ。さて、前回の「お酒」つながりで気になる記事がありました。「清酒メーカー最大手の白鶴酒造(神戸市東灘区)が3月、米作りから醸造まで自社で一貫生産した新酒の販売を始めた。高齢化が進む契約農家にメーカーの人気が集中し安定供給に不安が出てきたためだ。」とありました。近年では純米吟醸などの高級酒人気が国内外で続き、酒米の最高峰とされる兵庫県産の山田錦が各地のメーカーに引っ張りだことなっているらしいのです。これは時代の流れというよりも、日本や欧米の社会全体が成熟化しているからではと勝手に推測します。話は変わりますが、雑誌関係の発行部数はピーク時にくらべると激減しています。でも書店に足を運ぶとそのような印象を受けないのはなぜでしょうか?原因のひとつとして「多様化」と先ほどの「高級指向」にあると勝手に推測します。様々な種類があることや、デザインや印刷が非常に凝った造りになっていて目を引いてしまうのでしょうね。さて、印刷の方も活版印刷で名刺をするなどの少しアナログな高級指向が目立っています。デジタルに反撥するアナログ指向です。私自身も本などは液晶画面では少し読む気が失せる気がします。液晶スクリーンではページをめくる感覚、紙を触る感覚、視覚などまだまだ紙にはかなわないのが現状でしょう。実際の電子書籍の売り上げは全体の数パーセントに過ぎないらしいですが今後の動向が気になるところでしょう。しかし電子が着実に伸びているのは事実で多くの企業がそのための工夫を模索しているように思われます。
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本社に咲いた桜